研修医のための知識

元々は医学部6年生・研修医向けの医学ブログでしたが、最近はオプションを利用した資産形成方法を掲載しています。

感度と特異度

感度とは

感度:疾患陽性群における検査陽性の確率を示したもの
感度=真陽性(true positive:TP)/TP+偽陰性(false negative)
すなわち、感度は疾患陰性群の存在を無視している。
感度100%で、その検査が陽性だったとしても疾患があるとは限らない。偽陽性の可能性がある。しかしながら、検査陰性であるならば、必ずその疾患はないと言える。なぜならば、疾患陽性群ならその検査結果は必ず陽性と出るはずであるし、疾患陰性群の結果については、そもそも疾患ないのだから論外であろう。
感度が高い検査は、除外に使うことができる。
 

特異度とは

特異度:疾患陰性群における検査陰性の確率を示したもの
特異度=真陰性(true negative:TN)/偽陽性(false positive)+TN
すなわち、特異度は疾患陽性群の存在を無視している。
特異度100%で、その検査が陰性であったとしても疾患がないとは限らない。偽陰性の可能性がある。しかしながら、検査陽性であるならば、必ずその疾患であると言える。なぜならば、疾患陰性群ならその検査結果は必ず陰性とであるはずであるし、疾患陽性群の結果については、そもそも疾患あるのだから論外であろう。
特異度が高い検査は、診断に使うことができる。
 

まとめ

感度100%の検査で陰性ならその疾患は除外できる。疾患陽性群なら検査結果は必ず陽性と出るはずなので。
覚え方は、感度(sensivility)で除外(role out)→SNout(スナウト)
特異度100%の検査で陽性ならその疾患は確定診断できる。疾患陰性群なら検査結果は必ず陰性と出るはずなので。
覚え方は、特異度(specifity)で確定診断(rule in)→SPin(スピン)
 
 
出典:石井 義洋, 卒後15年目の総合内科医の診断術 ver.2 p.832-33