ブログ移行しました。
wordpressで作ることにしました。
なぜオプションを使うのか
オプションを使うことで、単なる株価の上げ下げのみでは得ることができない利益を取ることができる。
オプショントレーダーだけが持つことができる優位性は以下の2点に凝縮されると考える。
- 時間は経過すること
- 高まったボラティリティはいつか下がること
上記2点は世界の真理であり、この真理を金銭的な利益に変換できる行為がオプショントレードにあると私は考える。だからオプションを使っている。
A社の株を1株100ドルで100株購入する(価値=100ドル×100株=10,000ドル)。
この際、A社の株価が上昇すればポートフォリオに利益が出るが、株価が下落すればポートフォリオに損失が生じる。
既に多くの経済学者が述べているところだが、株価が将来上がるのか下がるのかは誰にもわからない(予測できるという人もいる、それを否定するつもりはない)。細かい議論は名著に譲る。少なくとも私は予測できると考える立場ではない。
1年間この株を持つこととする。このA社の株価が1年後、全く動かなかった(多少は動くだろうが、結果として1年後100ドルだった)としたら、結局ポートフォリオ上は利益は出てないことになる、いくばくかの配当は出ているかもしれないが。
しかし、オプションを使えば、1年後全く株価が動かなかったとしても、利益を十分に残せる可能性がある。利益率も1-2%ではなく、10-20%の可能性が十分にある。絶対に儲けられる訳ではないため、可能性という表現を使用したが、少なくとも株を単騎で持つより、安定した利益を重ねやすいと言えるだろう。
資産形成で重要なのは、「安定した高利回り」を「再現性」を持って行うことであると考える。
株を単騎でもつと、どうしても株価の上げ下げに一喜一憂してしまう。日々の値動きに感情がコントロールされてしまい、長期的に行うことが難しくなってしまう。また、冷静に判断するのが難しくなり、安定して利益を積み重ねられなくなる。そのため再現性のない投資行為になってしまう。
このような投資行為では、盤石な資産形成は行えないと考える。
そういう人で何も考えたくなければ、優良な投資信託につみたてNISAなどでやっていけば大外れではないだろう。しかし、それ以上の利回り、あるいは投資をしたい、というならば、オプションを併用するべきである。
特異的な才能がない人が、「安定した高利回り」を「再現性」をもって行うことができる投資行為が、オプションを併用することである。
私はそう信じているため、オプションを利用している。
3/13更新【2022年4月】KO オプションを利用して配当をより多く得る戦略【CSPW+CCW】
以下画像は2022/2/23
配当王・配当貴族銘柄のうち、資金の都合上1株100ドル以内で購入可能な銘柄を選択します。
2022年4月分は配当貴族KO(Coca cola コカ・コーラ)を選択しました。
2/14 配当の発表
2022年2月17日、配当金とEx-dividend day(配当権利落ち日)の発表あり。
配当金は1株あたり0.44ドルと増配。
2/22 CSP:Cash secured put writing
2022年3月14日がEx-dividend dayであったため、まずCSPから組み立てます。
2月22日当時のATMが62ドル程度であったため、MAR11'22 60.0P(3月11日に満期を迎える60.0Putオプション)を0.49ドルで売り立てました。
Ex-dividend dayの前日までに株式を取得しておけばいいと考えています。3月11日に満期を迎えた場合、株の受け渡しタイミングなどを考慮すると、果たして配当金を受け取る権利を得られるのでしょうか・・・?
3/11 exercise or expire?
3月11日のKOの引値は上記のごとく57.92ドル。
したがってMAR11'22 60.0Pがexercise したため、3月11日にKOを60.0ドルで100株購入したことになりました。
株オプションに詳しい人に聞くところ、米国株オプションの権利の割り当ては、満期の引値で決まるそう。そして、市場が終わった後に割り当て作業が行われる。しかし3月11日に満期を迎えるということは、権利が割り当てられるのが3月12日以降だとしても、株を持ったのは3月11日になるとのことなので、3月14日にEx-dividend dayだったとしても、配当権利は持つことができる、とのことでした。
週明け、IB証券からの取引レポートを待つこととします。
*本記事は3月15日ごろ更新予定*
CCW戦略をより低コストで行う方法
LEAPSを用いて、ダイアゴナル・ブル・コール・スプレッドの形をとる。
具体的には、満期まで2年ほどあるCallをITM(原資産と高い連動性を保ちたいためΔ=0.9程度が目安か)を買い、満期まで1年ほどのCallをATMで売る。
本戦略が一般的なCCWよりも良いと考えられる点
通常のCCWの弱点は、原資産が上昇した場合、売ってるコールの損失は確定するが、買ってる株(原資産)の利益は含み益のままであり、万が一途中で大きく下落してしまった場合には最後に売ったコールは利益となるが、原資産の含み益は吹き飛んでしまい、戦略として失敗に終わってしまうことであった。
そのため、原資産の代わりにより遠い満期のCallを買い、それより期近なCallを用いてCCWをする。そうして、期近のCallが満期を迎える際に、”同時に”原資産の代わりに買ったCallをRolling outすることで「原資産による含み益(含み損)+Call売りによる含み損(含み益)」を一致させることができる。
また、原資産として株をダイレクトに買うのに比べてCallを買うことで、1/3程度に必要費用を抑えることができる。
さらに、Put Call parityより、「Callの買い=原資産の買い+Putの買い」である。原資産の下落に対してポジティブガンマが効いてΔが減少していく。さらに時間経過とともにΔ decayも生じるためダウンサイドリスクも十分カバーできている。
銘柄選定
使用した銘柄はXLP。
銘柄選定は何でもいいと思われる(自分は業績など解析できる能力がないためインデックスしか頼れない)。セクターはcomsumer staplesなどがディフェンシブかつ低ボラ銘柄としていいのではないのか?知らないけど。
2022.3.10 エントリー
2024年1月19日満期の50Callを23.9ドルで購入。
2023年1月23日満期の74Callを4.65ドルで売却。
この時点で465ドルを2390ドルを用いて受け取った。
期待リターンは465/2390×100=19.4%
1年後、Rolling out予定…
*本記事は2023年1月ごろ更新予定*
2/9終了!【2022年3月】XOM配当をより多く得る戦略【配当王】【配当貴族】【CSPW+CCW】
以下画像は2022年1月12日
配当王・配当貴族銘柄のうち、資金の都合上1株100ドル以内で購入可能な銘柄を選択します。
2022年2月分は配当貴族XOM(Exxon mobil corp. エクソンモービル)を選択しました。
1/12 CSP:Cash secured put writing
2022年2月7日が配当権利落ち日(発表未定のため過去から予想)であったため、まずCSPから組み立てます。
1月12日、当時のATMが71.36であったため、28JAN22 71.0P(1月28日に満期を迎える71.0Putオプション)を1.43ドルで売り立てました。
1/28 exercise or expire?
1月28日に28JAN22 71.0Pがexpireしたため1月31日にXOMを74.82ドルで100株購入しました。配当日権利落ち日をあえて越さなくても、遠い期日のオプションなら権利行使されないのでは?という淡い期待を抱いたので、CCWとしてFeb18'22 75.0Cを同日(1月31日)2ドルで売り立てました。
2/9 早期権利行使!!
Feb18'22 75.0Cがexerciseされてしまいました。
高配当銘柄で現在の株価は80ドル付近。配当権利落ち日は本日2月9日。米国時刻の2月9日0:41にFeb18'22 75.0Cは十分In the moneyであり、当然のごとくexerciseされ、割り当てられました。
権利落ち日をまたぐことができませんでした。
XOMは75ドルで売る羽目になってしまいました。油断と経験不足で失敗です。
本戦略の利益まとめ
2022年1月12日〜2022年2月9日の約1ヶ月の取引結果
- 株のキャピタルゲイン:74.82→75.00=0.18ドル⇨0.18×100株=18ドル
- 配当:獲得できず
- オプションからの利益:(1.43+2.00)×100=343ドル
合計:361ドル(そのうちオプションからの利益は343ドル:95%)
利益率:361/7482×100=4.82%
年利:57.9%
今回は配当権利を得る前に株を売却せざるを得なくなってしまったため、「配当をより多く得る戦略」は全く機能しませんでした。しかし、オプションを組み込むことで、しっかりと利益を得ています。
今回の戦略における損失は、「得られるはずだった利益を取り損ねた」ことでしょうか。
具体的には、オプションを用いず株を単騎で持っていた場合、現在地は80ドル前後あるので
- 株のキャピタルゲイン:74.82→80.00=5.12ドル⇨5.12×100株=512ドル
- 配当:1株あたり0.88ドル⇨0.88×100株=88ドル
合計で512+88=600ドル
現実に得た利益は361ドルであるため、差し引き600-361=239ドルが「取り損ねた利益」となり、本戦略の損失と言えるかもしれません。
しかし、失敗していても利益が出ているという事実が、安定して長期的に投資をすることができる土台・精神的安心感を作っていると思います。
最後に
(再掲)
投資ブームでS&P500などのインデックスに脳死で積み立てることが絶対解のような風潮があります(某youtube大学など)。
投資に正解はありませんし、インデックス投資は投資スタイルの王道の一つであることは同意見です。
しかし、命の次に(あるいは同等に?)大事なお金を投資に注ぎ込むのであれば、「どのような局面でも利益を生み出すことが可能な方法が存在する」ということを知っておくことは必要不可欠であり、かつそれを実践できるレベルで準備しておかないで投資をすることは欲望渦巻く株式市場において、自ら進んで養分になることに他なりません。
オプションを組み込むことで、安全な取引ができることと思います。
このブログがポートフォリオの適切な安定化に繋がれば幸いです。
2/20更新【2022年2月】AT&T オプションを利用して配当をより多く得る戦略【CSPW+CCW】
以下画像は2021年12月29日
配当王・配当貴族銘柄のうち、資金の都合上1株100ドル以内で購入可能な銘柄を選択します。
2022年2月分は配当王T(AT&T)を選択しました。
- 12/28 CSP:Cash secured put writing
- 1/5 exercise or expire?
- 1/11 配当権利落ち日
- 1/12 CCW:Coverd call writing①
- 1/24 CCW:Coverd call writing②
- 1/31 CCW:Coverd call writing③
- 2/1 配当の支払い
- 2/18 CCW:Coverd call writing④
12/28 CSP:Cash secured put writing
2022年1月7日が配当権利落ち日であったため、まずCSPから組み立てます。
12月28日、当時のATMが25.0であったため、31DEC21 24.5P(12月31日に満期を迎える24.5Putオプション)を0.08ドルで売り立てました。
1/5 exercise or expire?
31DEC21 24.5Pがexpireしたため、1月5日にMOを26.40ドルで100株購入しました。
配当を跨いで今後はCCWを行います。
1/11 配当権利落ち日
1月7日に配当権利日を跨いだことを確認しました。
1/12 CCW:Coverd call writing①
1月11日にCCWを行いたかったですが、やはりどうしてもNY時間は起きていられず寝てしましました。1月12日なんとか起きて成功しました。期近はプレミアムがゴミのような価格だったので、21JAN22 27.0Cを0.12ドルで売り立てました。
1/24 CCW:Coverd call writing②
1月21日に21JAN22 27.0Cががexpireしたため、1月24日に28JAN22 26.5Cを0.45ドルで売り立てました。
1/31 CCW:Coverd call writing③
1月28日に28JAN22 26.5Cががexpireしたため、1月31日にFeb18'22 27.0Cを0.08ドルで売り立てました。
2/1 配当の支払い
2022年2月1日、AT&Tの配当は1株あたり0.52ドル
100株保有していたので52ドル支払われました。
2/18 CCW:Coverd call writing④
Feb18'22 27.0Cはexpireすることが確実なので、Mar18'22 27.0Cを0.04ドルで売り立てました。
AT&Tは現在地23.5ドル程度です。取得価格は26.4ドル。長い戦いが続きそうです。
*以降2022年3月18日ごろ更新予定*
1/7終了【2022年1月】配当をより多く得る戦略【配当王】【配当貴族】
以下画像は12/21
配当王・配当貴族銘柄のうち、資金の都合上1株100ドル以内で購入可能な銘柄を選択します。
2022年1月分は配当王MO(アルトリア)を選択しました。
- 12/13 CSP:Cash secured put writing
- 12/20 exercise or expire?
- 12/28 CCW:Coverd call writing
- 1/7 CCWの割り当て
- 1/10 配当の支払い
- 本戦略の利益まとめ
- 最後に
12/13 CSP:Cash secured put writing
2021年12月22日が配当権利落ち日であったため、まずCSPから組み立てます。
12月13日、当時のATMが45.0であったため、17DEC21 45.0P(12月17日に満期を迎える45.0Putオプション)を0.4ドルで売り立てました。
12/20 exercise or expire?
17DEC21 45.0Pがexpireしたため、12月20日MOを48.078ドルで100株購入しました。
配当を跨いで今後はCCWを行います。
12/28 CCW:Coverd call writing
12月22日に配当を跨いだのを確認して12月23日に期近のCallを売ろうとしたら寝てしまいました。翌日12月24日に取引しようとしたらNY市場はクリスマス休暇で閉じていました。12月27日に31DEC21のCallを売ろうとしたらまたしてもNY時間まで起きていることができませんでした。12月28日に同様のCallを売ろうとしても0.01ドルしか値打ちがないため、期先に切り替えました。
なので、12月28日に07JAN22 49Cを0.08ドルで売り立てました。
勤務医にとっては冬NY時間の23:30まで起きていられないリスクが存在するようです。
1/7 CCWの割り当て
1月7日に07JAN22 49Cがexersiceされたため、MOの株は49.0ドルで売却されました。
2022年1月短期配当キャプチャー戦略はこれにて終了です。
1/10 配当の支払い
2022年1月10日、MOの配当は1株あたり0.9ドル
100株保有していたので90ドル支払われました。
本戦略の利益まとめ
2021年12月13日〜2022年1月7日の約1ヶ月の取引結果
- 株のキャピタルゲイン:48.078→49.00から92.2ドル
- 配当:90ドル
- オプションからの利益:(0.4+0.08)×100=48ドル
合計:230.2ドル
利益率:230.2/4807.8×100=4.9%
年利:57.4%
ボラティリティの低い配当王のMOからこれだけの利益を安全に取り出せるのはオプションを組みんでいるからと言えます。
結果だけ見ればオプションからの利益は全体の20.8%しかありませんが、取引の過程で原資産(=株価)の上昇や下落の局面でも、オプションを組み込むことで利益を生み出すことが可能になっています。
最後に
投資ブームでS&P500などのインデックスに脳死で積み立てることが絶対解のような風潮があります(某youtube大学など)。
投資に正解はありませんし、インデックス投資は投資スタイルの王道の一つであることは同意見です。
しかし、命の次に(あるいは同等に?)大事なお金を投資に注ぎ込むのであれば、「どのような局面でも利益を生み出すことが可能な方法が存在する」ということを知っておくことは必要不可欠であり、かつそれを実践できるレベルで準備しておかないで投資をすることは欲望渦巻く株式市場において、自ら進んで養分になることに他なりません。
オプションを組み込むことで、安全な取引ができることと思います。
このブログがポートフォリオの適切な安定化に繋がれば幸いです。
個人的に(twitterなどで)連絡くれればオプション取引について解説可能です。
妙な詐欺商法などではないので、ご安心いただければと思います。