研修医のための知識

元々は医学部6年生・研修医向けの医学ブログでしたが、最近はオプションを利用した資産形成方法を掲載しています。

麻酔科

悪性高熱症でチアノーゼになる理由

悪性高熱症のまとめはこちら misoramenn.hatenablog.com 悪性高熱症では骨格筋細胞が崩壊して カリウムやCK、ミオグロビンが放出した。 ミオグロビンはヘモグロビンと同様に酸素と結合する。 しかし、ミオグロビンはヘモグロビンと違い酸素乖離曲線が大きく…

悪性高熱症のまとめ

悪性高熱症は悪性高熱症にかかりやすい人がなる病気 概念 悪性高熱症(MH;malignant hyperhermia)の病因は、骨格筋の筋小胞体のリアノジン受容体や電位依存性Caチャネルの変異によるカルシウム代謝異常で、揮発性吸入麻酔薬や脱分極性筋弛緩薬によって誘発…

悪性高熱症でDICになる理由(熱中症でDICになる理由)

一度書いた記事なのに消えてました。むかつきます。 はてなブログアプリはもう使いません。 悪性高熱症(MH)というより、熱中症でなる理由を考える。 熱中症になると、血中で、von Willebrand因子やトモンボモジュリン、エンドトキシン、炎症性サイトカイン…

麻酔科 練習問題③ 解説

誤りを選べ 本邦ではセボフルランが最も使用されている https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/30/3/30_3_342/_pdf 10年前という古い論文で恐縮だが、上記リンクにセボフルランが使用しやすい理由が書かれてある。 抜粋すると 麻酔の導入と覚醒が迅速…

麻酔科 練習問題② 解説

誤りを選べ 問題①の方はアプリが復旧次第投稿します 肥満は麻酔の導入が早く、覚醒は遅い 肥満は機能的残気量が減少するので導入は早くなる。 しかし、脂肪組織に吸入麻酔が残るため、覚醒は遅い。 新生児の脊髄くも膜下麻酔はL2より尾側で行う これが誤り。…

フェンタニルとレミフェンタニルの違い

フェンタニル レミフェンタニルと薬理学的特徴は類似しており、鎮痛効果も同等である。非アルカロイド系の麻薬。鎮痛作用はモルヒネの200倍と言われる。20~40分持続する。モルヒネと違いヒスタミン遊離作用はない。低血圧は起こしにくい。副作用として強い呼…