研修医のための知識

元々は医学部6年生・研修医向けの医学ブログでしたが、最近はオプションを利用した資産形成方法を掲載しています。

問題解説

循環器③ 問題解説

これは不適切な問題かもしれない 答えは④「ARではⅣ音を聴取する」です ①MSではⅠ音が減弱する 誤り。 MSではⅠ音は増強する。 Ⅰ音は 「心室収縮力の増大、M・T弁の狭窄(石灰化など)」で増大 「心室収縮力の低下、M・T弁の閉鎖不全」で減弱 これと対照的に Ⅱ…

循環器② 解説

20代の女性。主訴は突然の動悸。気管支喘息で治療中。意識清明、脈拍・血圧共に正常。心電図を示す。 対応として適切でないものを選べ。 答えは③の「ATP投与」です まず、訂正ですが 「脈拍・血圧共に正常」 なわけないですね、脈拍は 148/分 です。 この…

循環器① 解説

正しいものを選べ 正解は①「ARでは狭心症の症状がありうる」 ARでは狭心症の症状がありうる 正解。 ARでは拡張期血圧が低下する(逆流により)。 すると冠動脈に流れるはずの血流が心臓内に戻ってしまい、冠血流量が低下する。 したがって狭心症の症状が生じ…

麻酔科 練習問題③ 解説

誤りを選べ 本邦ではセボフルランが最も使用されている https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/30/3/30_3_342/_pdf 10年前という古い論文で恐縮だが、上記リンクにセボフルランが使用しやすい理由が書かれてある。 抜粋すると 麻酔の導入と覚醒が迅速…

麻酔科 練習問題② 解説

誤りを選べ 問題①の方はアプリが復旧次第投稿します 肥満は麻酔の導入が早く、覚醒は遅い 肥満は機能的残気量が減少するので導入は早くなる。 しかし、脂肪組織に吸入麻酔が残るため、覚醒は遅い。 新生児の脊髄くも膜下麻酔はL2より尾側で行う これが誤り。…