研修医のための知識

元々は医学部6年生・研修医向けの医学ブログでしたが、最近はオプションを利用した資産形成方法を掲載しています。

ASTとALTについて

f:id:misoramenn:20190907232638j:image

 

ASTALTはどういったときに上昇するのでしょうか

 

 

まずそもそも、肝小葉というのは以下の図のようになってます

f:id:misoramenn:20190907232627j:image

中心静脈に向かってグリソン鞘の肝動脈と門脈から血流が流れます

 

 

 

さらに肝小葉には以下のようにASTALTが分布しています

f:id:misoramenn:20190907232643j:image

ASTはまだらに存在していますがALT門脈域に存在しています

なので相対的に中心静脈付近にはASTが多く存在するようになります

 

またASTALTには以下のような特性が備わっています

f:id:misoramenn:20190907232630j:image

量的にはASTALT=2:1

半減期の長さはASTALT=1:2~3

となります

これはこんご各疾患でAST優位なのかALT優位なのかを区別するときに重要になりますので覚えておきましょう

 

次の図がAST優位、ALT優位を表したものです

f:id:misoramenn:20190907232634j:image

なぜこの表のように区別できるかは今後の記事で説明します